今回の2パターンの実践を通して、以下のことが考えられた。


1:電子図鑑と印刷物「滋賀のプランクトン」の利用について
<予想される利用の状況>
 *実験室に多くのコンピュータが無い状況では、電子図鑑よりも印刷物の方が利用度が高いであろう。
 *また種類を教えるレベルだけであれば、印刷物の方が生徒に指摘するのに短時間ですむ。

<印刷版「滋賀のプランクトン」の効用>
 正式な図鑑よりも使いやすいと生徒が感想を述べている点
  *検索の目の付け所がわかりやすく書いている。
  *説明が簡潔
 生徒からの感想で改良を望んでいる点
  *写真(図)を出来るだけ大きく

 手作りのB4(1枚)のイラスト図をよく利用している点から考えられること。
  *今回の「滋賀のプランクトン」では、最初に7ページ程の「見出しページ」を作るため、そこが最も使用されるであろう。
   小学生や中学生では、そのページでの検索で授業レベルであれば十分であるかもしれない。

<電子図鑑版「滋賀のプランクトン」の効用>
(1)生徒が利用するものとし
 今回の実践では、1班の2名だけが利用したので結論付けることは出来ないが、彼等の感想からは次のことが考えられた。
 *HTMLで作ってあり、マウス操作だけなので操作を誤ることは無い(自学に向いている)
 *自分の考えで、「形から」「動きから」のいずれからも利用していた。
 *調べる対象となっているプランクトン以外のものも、同時にディスプレーに現れていることで、さらにいろんな種類の
  ことを知ることが出来て良かったという感想も持っていた。
(2)プレゼンテーションツールとして
 動画も入っており、プロジェクターで投影することによりこれから観察する対象について、適切な指示を与えることが出来た。

以上のことから、「滋賀のプランクトン」は印刷版も電子図鑑版も、初心者にとって使いやすいものになるであろうと感じた。
また、電子図鑑版は授業者にとっても、強力な補助教材となりうると考える



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